最近では日本人の変化に驚くことがあります。今まで世界の日本人への評価は、「礼儀正しい」「謙虚」「優しい」といったことがありましたが、ここ数年ではこの評価を否定するような事件や事故が多く報道されています。これは日本が今まで他の国の文化が入りにくかった時代に培われた教育や文化、習慣が変わってきたことにあるのではないでしょうか。

近代文学の時代に「個人主義」という言葉が広がりました。これは個人個人の個性を大切にする、考え方や生き方を尊重したものですが、今では「利己主義」に変わっているように思います。つまり、自分の責務を果たさずに権利だけを主張する人たちが増えたということです。これは自分の利益だけ、感情だけを優先しており、その為に他者が傷ついても構わないという、少し乱暴な表現になってしまいますが自分本位の考え方が広まった結果ではないでしょうか。

この傾向は特に病院で問題になっています。病院ですからもちろん患者の声を尊重した治療になります。しかし、そんな中で自分を最優先に対応して欲しい、特別な存在として扱って欲しいという自分本位な無茶な要望を突き付けてくる人が多くいるのです。

こうしたモンスターペイシェントは最初からその兆しが見えることは少なく、多くは何かのきっかけで急に変貌します。一度モンスターペイシェントへと化してしまうと、手がつけられなくなってしまいます。これは他の患者にも迷惑な話ですし、結果として治療なども遅れるといった悪循環になってしまいます。

そこでいかにモンスターペイシェントを生みださないようにするか、といった対策が必要になってきます。一番重要なのはコミュニケーションがどれぐらいできているか、ということです。しっかりとコミュニケーションがとれていれば信頼関係が生まれますので、無理難題を押し付けてくるようなことも少なくなるでしょう。